鳩による被害は全国的にも多く、それは宇都宮市でも同じことです。とくに問題となっているのがベランダ、そのなかでもコンクリート製の集合住宅のベランダに落とされる糞尿の被害です。掃除が大変であるのはもちろんのこと、鳩の糞の中には真菌の仲間も存在し、乾燥して舞い上がり、人が吸い込んでしまうと肺炎や髄膜炎を起こしてしまう事もあるのです。集合住宅ですと、自分の部屋のベランダはきちんと掃除しておいても、お隣が掃除をおこたればそこから乾燥した糞尿が舞い込むということもあります。このような問題だらけの鳩ですが、それなりに駆除や対策の方法はあります。意外に効果的なのがゴム製の蛇のおもちゃを置いておくことです。思った以上に鳩がびっくりするようです。鳩避けネットを掛けることも物理的な対策として非常に有効です。しかし、隙間があるとそこから侵入することがあるので注意が必要です。ベランダの手すりや巣の周りにテグスを張ったり、要らなくなったビデオテープを丸めて吊るす、ハトがとまりそうなところにスパイクを設置するなども有効です。鳥類は強烈な磁場の変化を嫌う傾向があるので、強力な磁石をひもで吊るしておくという対策法も考案されています。また、たばこと水でニコチン水を作って巻いておくというのも良い対策方法のようですが、これはお子さんがいらっしゃるご家庭にはおススメできません。そのような場合に確実に効果を得たいときは忌避剤の使用を考えても良いでしょう。人には無害な成分で作られているものも多いので、そのような製品を使用することをお勧めします。しかし、これら有効とされる対策はすべて「鳩避け」であり、駆除にはなりません。駆除が必要である場合は、専門の業者にお願いする必要があるでしょう。駆除業者は全国に存在し、宇都宮市周辺にも存在します。業者に頼めばより確実な対策グッズも入手できるでしょう。ハト被害は宇都宮市でも年々増えていますので、正しい知識を持ち対策を行うことが大切となるでしょう。